理事長所信

2018年度 理事長所信

公益社団法人 長井青年会議所
2018年度理事長
梅津 壮一郎

はじめに

第二次世界大戦後、荒廃した日本の再建を目指して全国各地で青年会議所が設立されました。そして、1966年に情熱溢れる33名の青年経済人が結集し、全国で317番目の青年会議所として長井青年会議所が発足しました。発足以来、「修練」「奉仕」「友情」の三信条のもと、「明るい豊かな社会」の実現を目指し活動を続けて、今年で53年目を迎えます。長井市、白鷹町、飯豊町、小国町の4市町を活動エリアとして、地域に根差した活動を展開してきたことにより、地域から信頼される団体として今日まで歩んで参りました。それは、その時々の社会情勢を的確に感じ取りながら、会員一人ひとりが気概と覚悟を胸に未来を想い活動し続けてきたからこそだと思います。

先輩方は、日本の未来をどのように描いていたでしょうか。少子高齢化、介護福祉問題、所得格差や地域格差、自然災害など日本は多くの問題を抱えています。私たちが住む長井西置賜においても例外ではなく、地方中小都市の深刻な問題の1つである人口減少は加速度を増して進行し、現在27,000人の長井市の人口は、20年後の2040年には2万人を割るだろうという統計資料も出ています。出生率の低下、若者の地元離れは、まちの活気を無くし、地域経済の鈍化や雇用問題などを引き起こすことが考えられます。子育てにおける環境を整え、小さい頃から愛郷心を育んでいくことが、解決の糸口の1つになるのではないかと私は思います。

また、インターネットの普及により膨大な情報が日常生活にあふれ、市民が持つニーズも多種多様化し、変化のスピードも増してきています。さらに、SNSなどのICT技術の発展により、コミュニケーションの手法が大きく変化したことで、人と人との繋がりが希薄化しているように感じます。日頃から各地域のイベントや祭りなどの地域活動を通じ、顔が見える関係を継続的に構築していることが、災害時など有事の際の共助の精神にも繋がると思います。

いま一度、地域が求めているものは何か、私たち青年会議所ができる事は何かを明確にし、人々が夢を描き、魅力で溢れ、しあわせを実感できるまちの実現に向けた事業を展開して参りたいと思います。また、私達は、先輩諸兄から代々受け継がれてきた伝統やまちづくりに込める想いを、次の世代にしっかりと受け継いでいく必要があります。長井青年会議所がさらに進化していく為にも、時代の流れと共に変わっていく地域の諸問題と真摯に向き合い、愛する故郷の為、「英知と勇気と情熱」を持って、会員一丸となり活動に取り組んで参りましょう!

 

共創 共に創ろう 地域の力

私たちが住み暮らす長井西置賜は、緑あふれる豊かな自然、各地域の祭りや行事等の伝統文化など様々な魅力に溢れています。また、長井市においては、昨年4月に観光交流センター道の駅「川のみなと長井」がオープンし、長井西置賜地域の観光交流人口のさらなる増加が期待されています。人口減少・少子高齢化、愛郷心の低下など抱える問題は沢山ありますが、私たちは、この地域の未来を担う責任世代として、JC運動を通して更なるまちの発展に努めて行かなければなりません。

2009年に始まった地域活性化事業「みんなで灯そう夢灯」は、将来を担う子ども逹の「夢や願い」をランタンのあかりに灯し、その幻想的な灯りは訪れる人の心に感動を与えてきました。学校・行政・他団体など多くの地域住民との協働のもと実施し、今年で10年目を迎えます。10年目という節目の年だからこそ、新たな試みにも積極的にチャレンジし、地域活性化を担う魅力溢れる事業として、さらに進化させていきます。また、「みんなで創り上げる」ことに重きを置き、今年はさらに多くの市民や団体を巻き込み、来場者や事業に関わる方の心にインパクトを与えられるような事業を展開します。

この地域、そして地域住民が、さらに輝きを放ち、夢と希望溢れるまちとなるよう、共に創り上げていきましょう!それが地域の力となる!

 

共育 共に育てよう 地域のたから

地域コミュニティーの衰退や、インターネットの普及によるコミュニケーション手法の変化は、現実の生活環境の中で自ら考え行動すること、新たなことにチャレンジすること、また人々とのつながりの中で何かを成し遂げていく機会を減少させています。未来を担う子ども達は地域のたからであり、子ども達の健全育成は、これからのまちの未来にとって最も重要な課題といっても過言ではありません。

学校教育現場においては、平成30年度より小学校「道徳」が教科化され、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める教育が推進されていきます。

子ども達が地域社会に育まれ、心身ともに健康でたくましく成長していくことは、愛郷心を育むことにも繋がり、その環境を整えることは我々大人の使命です。長井青年会議所では、青少年育成事業として「ながい寺子屋」を継続して実施し、地域資源などを活かした青少年育成に取り組んできました。今年度は、地域や他団体等との連携を図り、子ども達が大人や地域との関わりの中で、人とつながることに喜びを感じ、愛郷心が育めるような事業を展開します。

また、次世代を担う子どもたちが夢や希望を持ち、明るい未来に向かってたくましく成長できるよう、学校・地域・家庭が三位一体となった共育をより充実させていきます。共に育てよう地域のたから!

 

共輪 共に拡げよう 仲間の輪

青年会議所は、20歳から40歳までという限られた時間の中での活動であり、新たな仲間を増やしていかなければ会員数は次第に減少し、我々のJC運動も縮小せざるを得なくなってしまいます。「明るい豊かな社会」の実現を目指し、青年会議所運動を継続していく為に、同じ志をもつ仲間が一人でも多く集うことは非常に重要なことです。また、会員拡大は単に人が増え、組織を大きくするだけではなく、新たな価値観や多様性を生み、事業の幅を広げ、より地域にインパクトのある運動を展開することを可能とします。長井青年会議所は公益法人として、まちづくり、ひとづくりなど様々な運動を展開し、その過程で会員同士が切磋琢磨を続け成長していく団体です。そんな魅力的組織であることに誇りをもち、会員全員で組織強化の機運を高めていく必要があります。「数は力なり!」長井JCの輪をさらに大きく太くなるよう、会員拡大運動は今年度の最優先事項として会員全員が意識し取り組んでいきましょう!

 

挑戦 自己の成長

青年会議所は自己成長の機会に溢れています。青年会議所は単年度制の組織であり、毎年役職が変わります。会員の中には進んで役職を受ける方、悩んだ結果断る方と様々かと思います。しかし、役職を受けたからこそ経験できる事が数多くあります。新たなスキルの習得や、外部の方との関わりの中で学び得ることも多くあります。与えられた事だけに満足せず、新たな事に果敢にチャレンジして欲しいと思います。

また、出向という自己成長の場もあります。長井青年会議所は、西置賜地域を活動エリアとする団体ですが、同じ志を持って活動している会員は全国各地に3万人以上います。そして、各市町村単位だけでなく、山形ブロック協議会、東北地区協議会、日本青年会議所、そして国際青年会議所と活動エリアを広げて運動を展開しています。出向する事により、新たな仲間たちと出会い、共に切磋琢磨することは、自らに新たな気づきや学びを与えてくれます。

役職に就くことや出向は、自分を変え成長できるチャンスです。ただ待っていてはその機会をつかむことはできません。好機と捉え、失敗を恐れず積極的にチャレンジしてこそ、自己の成長に繋がります。

 

結びに

私は、高校卒業後に長井を離れ、30歳の時に家業の書店業を継ぐべく帰郷しました。20代前半は自分の事しか考えておらず、たまに家族や友人と会うために長井に帰ってくるものの、故郷に対しては生まれたまちという以外に強い想いなどは持っていませんでした。入会当初は、まずは例会・事業には必ず参加するというぐらいの気持ちで参加していましたが、様々な事業への参加や先輩方から色々とご指導いただくなかで、このまちをもっと良くしたい、子どもたちが「長井って良いまちだなあ」と思えるようなまちにしたい、と少しずつ思うようになりました。入会してからの9年間、委員長・副理事長など様々な役職や、山形ブロック協議会などへの出向を経験させて頂くなかで、高い志と強い信念をもった仲間たちと出会い、多くの刺激を受けながら私自身成長できたのではないかと思います。そして、先輩方の背中を追いかけていくうちに、いつか私もメンバーや地域の方々と共に、愛する故郷を盛り上げられるようなリーダーになりたいと思うようになりました。

これまで52年間の歴史と伝統ある長井青年会議所の先輩諸兄の熱き想いと志を継承し、「明るい豊かな社会」を築き上げるために先頭に立って行動していく事をここに誓います。愛する故郷のため、未来を担う子ども達のため、そして私たち自身の成長のために、共に挑戦し続けていきましょう!


意識が変われば、行動が変わる
行動が変われば、未来が変わる

 

5年後、10年後、自分はどんな人になりたいか。長井青年会議所はどんな組織でありたいのか。

何を想い、どのような行動をするのか。今日この一瞬一瞬の積み重ねが未来を変える!

 

Change for the future!
~変わろう 未来のために!~

2018.01.31[理事長所信]